2022年5月16日
iOS 15.5:Apple Podcastの新機能
iOS 15.5、iPadOS 15.5、およびmacOS 12.4の各バージョンより追加されたApple Podcastの新機能を紹介します。
ピッカーへの年払いプランの追加
プランピッカーの刷新により、クリエイターは新規サブスクリプション登録者に月払いのプランだけでなく、年払いのものもプランピッカーで提示できるようになりました。プランピッカーは、サブスクリプションが設定されている番組やチャンネルでリスナーが「サブスクリプションに登録」または「無料で体験」をタップすると表示されます。デフォルトでは、年払いのプランが選択されています。年払いのプランが月払いのものよりお得な場合は、リスナーが年払いのプランに登録することでいくら節約できるかが表示されます。
月払いのプランにサブスクリプション登録しているリスナーがプランを年払いに変更する場合、リスナーは「今すぐ聴く」タブに移動してアカウントボタンをタップし、さらに「サブスクリプションを管理」をタップして、プランを変更するポッドキャストサブスクリプションをタップし、年払いのプランを選択する必要があります。
年払いのプランは、クリエイターが年間価格をApple Podcast Connectで追加することで、表示されるようになります。年払いのプランをサブスクリプションに設定する方法についてはこちらを、サブスクリプション料金の管理方法についてはこちらを参照してください。
ストレージ管理に関する新機能
自動ダウンロードに関する設定が刷新され、リスナーはデバイスのストレージ容量を節約しながら、聴きたいエピソードをオフラインで楽しめるようになりました。
リスナーは、iPhoneやiPadの「設定」Appから「ポッドキャスト」に移動して「自動的にダウンロード」をタップすると、デバイスにダウンロードして保存するエピソードの数を選択できます。これは、すべての番組に対して適用される設定です。リスナーは保存する最新のエピソードの数(「1番組につき最新の3話のエピソード」などを選択)や期間(「過去14日」などを選択)を制限したり、「すべての新しいエピソード」を選択してすべて保存したり、あるいは「オフ」を選択して全エピソードをストリーミング再生したりできます。Apple Podcastを初めて使用する場合、デフォルトではエピソード形式の番組で最新エピソードが5話、連続番組では全エピソードが保存される設定となっています。
リスナーがこの設定を変更すると、すでに自動ダウンロードされているエピソードのうち、選択した新しい条件に合わないものを削除するかどうかを尋ねるメッセージがデバイスに表示されます。手動でダウンロードまたは保存したエピソードは削除されません。この設定は、フォローしている番組ごとにリスナーがカスタマイズすることも可能です。この場合、リスナーはポッドキャスト Appの各番組ページで詳細ボタン「…」>「設定」の順にタップし、「自動的にダウンロード」から好みの設定を選択する必要があります。
また、デバイスのストレージ空き容量を増やして新しいエピソードやほかのメディアを保存できるよう、Apple Podcastでリスナーがダウンロード済みの古いエピソードに関し、削除の推奨が表示されるようになりました。リスナーは、「設定」Appで「一般」>「iPhoneストレージ」の順にタップすると、この推奨を表示できます。ポッドキャストのエピソードがデバイスのストレージ容量の15%以上を占めている場合は、ポッドキャスト Appで「ライブラリ」>「ダウンロード済み」セクションに移動するとインジケータが表示されます。リスナーが「ダウンロード済み」をタップすると、番組ごとに最新の5話のエピソードを保存してそのほかの古いダウンロード済みのエピソードをすべて削除するよう促されます。このメッセージは、ポッドキャストのエピソードがデバイスのストレージ容量を大きく消費し続けている場合のみ表示されます。
Apple Podcastの自動ダウンロードについて詳しくは、こちらを参照してください。
Apple Podcastに関する最近のアップデート
Apple Podcastにおけるここ最近のアップデート内容の中から、リスナーとクリエイターに特に関連するものを紹介します。iOS 15.4以降、リスナーは番組をシーズンごとに検索し、エピソードをステータスで絞り込めるようになりました。また先月より、米国とカナダのリスナーには、「Darkside」「tbh」「Popped」という3つの新しいApple Podcastコレクションが提供されるようになりました。このコレクションにより、次に聴きたい犯罪実録シリーズや、カルチャー界やエンターテインメント界の「今」に関する秀逸なエピソードを、リスナーは簡単に確認できるようになりました。
さらに、クリエイターは先日追加された機能により、MP3ファイル形式によるサブスクリプション登録者向けオーディオのアップロード、番組ページでのサブスクリプションバナーのカスタマイズ、サブスクリプションをスムーズに開始するためのリソースの入手、新しいリスニングレポート(Listening Report)のダウンロード、Apple Podcast Connectでのフォロワー数の確認ができるようになりました。また本日Apple Podcastにおいて、クリエイターがサービスに参加しているサードパーティのホスティングプロバイダを通じて無料やプレミアムのオーディオを公開できる「代理デリバリ(Delegated Delivery)」機能が発表されました。代理デリバリ(Delegated Delivery)機能について詳しくは、こちらを参照してください。
Apple Podcastではこうしたアップデートを通じ、リスナーにはお気に入りの番組を発見し、楽しみ、サポートする素晴らしい体験を、クリエイターにはオーディエンスを増やし、ビジネスを成長させるこの上ない機会を、引き続き提供して参ります。