自動ダウンロード
自動ダウンロード機能を使用すると、リスナーは使用しているデバイスや場所、インターネット接続の状態に関係なく、フォローしているポッドキャストをどのデバイスからでも簡単に再生および再開できます。Apple Podcastでは、リスナーがフォローするすべての番組に対して自動ダウンロードがデフォルトで有効になっており、モバイルデータ通信量とローカルストレージに負担がかからないように設計されています。
番組に対する自動ダウンロードは、デバイスが充電され、Wi-Fiに接続されているときに、バックグラウンドで行われます。リスナーが番組をフォローしている場合、新しいエピソードが公開されると、そのエピソードはバックグラウンドで自動的にダウンロードされます。リスナーがApple Podcastを開くと、「今すぐ聴く」タブの上部にある「次はこちら」キューと「ライブラリ」タブに新しいエピソードが表示されます。デバイスの設定、または特定の番組用に構成された設定によっては、バックグラウンドでダウンロードするのではなく、リスナーがApple Podcastを開いたときに新しいエピソードのダウンロードが開始されることがあります。リスナーは、エピソードの右側に表示されるダウンロードアイコンで、どのエピソードがダウンロードされたかを確認できます。
これらの動作は、新しい機能が導入されると随時変更される可能性があります。自動ダウンロード機能のアップデートは、ユーザにシームレスでカスタマイズ可能な体験を提供するため、定期的に行われています。
番組の種類別の自動ダウンロード
リスナーが番組をフォローすると、ポッドキャストの「番組の種類」に応じて、1話から3話分のエピソードのダウンロードが自動的に開始されます。リスナーが最適な部分から再生できるよう、エピソード形式の番組か連続番組かによって自動ダウンロードの動作が変わります。番組の種類について詳しくは、こちらをご覧ください。
クリエイターは、Apple Podcast Connectやサードパーティのホスティングプロバイダ経由で、番組の種類を確認および調整したり、シーズン番号やエピソード番号を追加したり、番組を「シリーズ完結」としてマークしたりできます。番組の提出や管理について詳しくは、こちらをご覧ください。
エピソード形式の番組
クリエイターが「エピソード形式」のカテゴリに設定した番組をリスナーがフォローすると、最新のエピソードが自動的にダウンロードされ、オフラインですぐに再生できるようになります。クリエイターが番組の種類を指定しない場合、新しい番組は「エピソード形式」として設定されます。
連続番組
クリエイターが「連続番組」のカテゴリに設定した番組をリスナーがフォローすると、第1〜3話のエピソードが自動的にダウンロードされます。
複数のシーズン
連続番組が複数のシーズンに分割されている場合は、最新シーズンの第1〜3話のエピソードが自動的にダウンロードされます。
シリーズ完結
連続番組が「シリーズ完結」とされた場合、つまりすべてのエピソードが公開済みで追加のエピソードが予定されていない場合は、最初のシーズンの第1〜3話のエピソードが自動的にダウンロードされます。
ボーナスエピソード
「ボーナス」のカテゴリに設定されたエピソードは、「全編」のカテゴリに設定されたエピソードと同じように扱われ、自動的にダウンロードされます。リスナーがエピソード形式の番組をフォローした時に、ボーナスエピソードが最新の公開済みエピソードである場合、当該エピソードは自動的にダウンロードされます。同様に、リスナーが連続番組をフォローした時に、最初の3話のエピソードに含まれているボーナスエピソードは自動的にダウンロードされます。これは、複数のシーズンがある番組や「シリーズ完結」のカテゴリに設定されている番組にも当てはまります。
予告編
番組に予告編しか含まれていない場合、予告編は自動的にダウンロードされます。それ以外の場合、予告編が自動的にダウンロードされることはありません。
自動ダウンロードが一時停止される状況
自動ダウンロードは、デバイスのストレージ空き容量が不足すると一時停止され、ストレージ空き容量が増えると再開されます。
また、フォローしている番組をリスナーが15日を超えて再生しておらず、かつ最新の5つのエピソードを再生していない場合、ストレージの容量を考慮し、その番組の自動ダウンロードは一時停止されます。ただし、有料サブスクリプションに含まれる新規エピソードは、サブスクリプション未登録者による未再生エピソードとしてカウントされません。自動ダウンロードが一時停止されると、番組ページ上部のフォローアイコンに一時停止のマークが表示されるため、リスナーはその旨を把握できます。
リスナーがその番組の再生を再開するか、その番組のダウンロード設定を変更すると、新しいエピソードの自動ダウンロードが再開されます。ただし、フォローしている番組をリスナーが15日を超えて再生せず、かつ最新の5話のエピソードを再生していない場合、自動ダウンロードは再び一時停止されます。番組で新規エピソードの公開が15日以上行われていない場合は、自動ダウンロードの機能に影響が出ることはありません。
また、リスナーが番組のフォローを解除後に再びフォローした場合、最新エピソードはダウンロード済みであるとApple Podcastによって自動的に認識されるため、最新エピソードが自動的に再度ダウンロードされることはありません。フォローを解除しない限り、新しく公開されたエピソードのみがその後自動的にダウンロードされます。
低電力モード
低電力モードとは、バッテリーの充電残量が少なくなったときにデバイスの消費電力量を抑え、充電が必要になるまでデバイスを使い続けられる時間を長くする機能です。リスナーのデバイスが低電力モードに設定されている場合、バックグラウンドでの自動ダウンロードは一時停止されます。リスナーがApple Podcastを開くと、フォローしている番組が公開した新しいエピソードが表示され、アプリが開いている間に自動でダウンロードされます。
モバイル通信でのダウンロード設定
デフォルトでは、モバイルデータ通信経由では自動ダウンロードが実行されない設定となっています。iPhoneやiPadの設定Appの「ポッドキャスト」セクションで「モバイル通信経由を許可」を有効にすると、自動ダウンロードでモバイルデータ通信も使用されるようになります。リスナーは、エピソードを手動または自動でダウンロードするときのモバイルデータ通信の使用に関して、「常に許可」「200MB以上のときは確認」「常に確認」のいずれかを選択できます。また「保存時にダウンロード」を有効にして保存済みエピソードを自動的にダウンロードしたり、「再生済みのダウンロードを削除」を有効にしてダウンロード済みのエピソードを再生から24時間後に自動的に削除したりすることもできます。
自動的にダウンロードされたエピソードの管理
リスナーは、iPhoneやiPadの設定Appの「ポッドキャスト」セクション、およびMacのポッドキャストAppの環境設定ウインドウに表示される「自動的にダウンロード」から、デバイスにダウンロードして保存するエピソードの数を選択できます。これは、すべての番組に対して適用される設定です。
リスナーは、保存する最新エピソードの数(「1番組につき最新の3話のエピソード」など)や期間(「過去14日」など)を制限したり、「すべての新しいエピソード」を選択してすべて保存したり、あるいは「オフ」を選択して全エピソードをストリーミング再生したりできます。Apple Podcastを初めて使用する場合、デフォルトでは、エピソード形式の番組については最新エピソードが5話、連続番組は全エピソードが保存される設定となっています。それ以外の場合、デフォルトですべての新しいエピソードが保存されます。
リスナーがこの設定を変更すると、すでに自動ダウンロードされているエピソードのうち、選択した新しい条件に合わないものを削除するかどうかをたずねるメッセージがデバイスに表示されます。手動でダウンロードまたは保存したエピソードは削除されません。この設定は、フォローしている番組ごとにリスナーがカスタマイズすることも可能です。この場合、リスナーはポッドキャストAppの各番組ページにある詳細ボタン「…」から「設定」をタップし、「自動的にダウンロード」で好みの設定を選択する必要があります。
またApple Podcastは現在、デバイスのストレージ空き容量を増やして新しいエピソードやほかのメディアを保存できるように、ダウンロード済みの古いエピソードを削除するよう推奨しています。リスナーが、設定Appで「一般」から「iPhoneストレージ」をタップすると、おすすめとしてその旨が表示されます。ポッドキャストのエピソードがデバイスのストレージ容量の15%以上を占めている場合、ポッドキャストAppで「ライブラリ」から「ダウンロード済み」セクションに移動するとインジケータが表示されます。「ダウンロード済み」をタップすると、1番組につき最新エピソードを5話分だけ残して、その他の古いエピソードはすべて削除するよう促されます。このメッセージは、ポッドキャストのエピソードがデバイスのストレージ容量の大部分を消費し続けている場合に表示されます。
ダウンロードの復元
ユーザがエピソードを多数ダウンロードする場合がありますが、これは、新しいデバイスにアップグレードしたときや、現在のデバイスを復元したときなどに発生します。
ユーザは新しいデバイスをセットアップする際に、バックアップから復元するオプションを選ぶことができます。復元を選択してApple Accountでサインインすると、ライブラリと再生履歴が新しいデバイスに引き継がれます。ユーザのライブラリに多数のエピソードがある場合、円滑に再生が行われるよう、新しいデバイスでこれらのエピソードを再ダウンロードすることを促すメッセージが表示されます。ユーザが再ダウンロードを選択した場合、すべてのエピソードがキューに入れられ、バックグラウンドで再ダウンロードされます。
このプロセスは完了まで実行され続けますが、デバイスのバッテリー寿命とモバイル通信の使用量に負担がかからないよう最適化されています。デバイス、OS、ストレージ容量、インターネット接続環境、バッテリー寿命、Apple Podcastの使用状況(開いているかバックグラウンドにあるか)に加え、ユーザのライブラリにあるエピソード数や各エピソードのファイルサイズなどのコンテンツの仕様も要因となり、完了までの時間が前後する場合があります。
自動ダウンロードの無効化
リスナーは、各番組ページからその番組の自動ダウンロードをオフにすることができます。また、iPhoneやiPadの設定App、およびMacのポッドキャストAppの環境設定ウインドウに表示される「自動的にダウンロード」で「オフ」を選択して、すべての番組の自動ダウンロードを無効にすることもできます。自動ダウンロードは、Apple TV、HomePodおよびHomePod mini、CarPlay、Amazon Alexa、その他のスマートスピーカーや車載システムでは利用できません。これらのデバイスで再生されるエピソードは、リスナーが再生操作をするとストリーミングされます。
ダウンロードの削除
リスナーは、ダウンロードしたエピソードをデバイスから削除できます。iOSやiPadOSでは、番組またはエピソードを長押しして「ダウンロードしたものを削除」を選択するか、「...」ボタンをタップして「ダウンロードしたものを削除」を選択するか、一覧に表示されるエピソードを左にスワイプして「ダウンロードしたものを削除」を選択することができます。macOSでは、番組またはエピソードを右クリックすると「ダウンロードしたものを削除」を選択できます。
Apple Watchでの自動ダウンロード
Apple Watchを使用すれば、いつでもポッドキャストを楽しめます。フォロー中の番組を最新の状態に保つため、デフォルトで、ペアリングされたiPhoneの「次はこちら」に表示される上位10の番組からエピソードが1話ずつApple Watchに追加されます。新しいエピソードがiPhoneの「次はこちら」に表示されると、そのエピソードはApple Watchが電源に接続されている間にApple Watchにもダウンロードされます。再生されたエピソードは、ローカルストレージを節約するためにApple Watchから削除されます。
リスナーは、ペアリングされたiPhoneにあるWatchアプリの「ポッドキャスト」セクションで、「次はこちら」や「保存済み」、カスタマイズされたステーション、および特定の番組からダウンロードするエピソードの数を管理できます。ダウンロード済みエピソードは、Apple Watchが電源に接続されているときに更新されます。
Apple Watchにダウンロードされたエピソードは、iPhoneやモバイル通信の接続範囲外でも利用できます。Apple Watchは、エピソードのダウンロードにモバイル通信を使用しません。
ポッドキャストのパフォーマンス測定
自動ダウンロード機能は、リスナーにシームレスな体験を提供することを目的としたものです。リスナーのエンゲージメントの測定を目的としたものではないため、自動ダウンロードの数は、リスナーの動向を完全に反映したものではない可能性があります。Apple Podcast Connectの「アナリティクス」では、番組やエピソードに対するリスナーのエンゲージメントを把握するのに役立つインサイトを、視覚化ツールという万全の環境でクリエイターに提供しています。たとえば、再生回数、リスナー数、フォロワー数、サブスクリプション登録者数に関する経時的な指標を利用できます。新しいアナリティクスの機能をご確認いただくとともに、アナリティクスのデータに関する詳細もご覧ください。