Apple Podcastコンテンツガイドライン

ポッドキャスティングは、人々が世界中のリスナーと、情報、考え方、ストーリー、アイデアを共有できる特別なメディアです。Apple Podcastの行動指針はシンプルです。我々は、喜びを感じることができて信頼のおける体験をリスナーに提供し、番組の配信および収益化といったやりがいを感じることのできる機会をクリエイターに提供したいと考えています。

クリエイターとリスナーが、お互いおよびApple Podcastに期待できることを知る際の一助となるよう、Appleは以下のコンテンツガイドラインを策定しました。本ガイドラインは今後随時改訂される予定です。重要な更新が行われるたび、Appleはクリエイターに対して通知します。

人員とシステムのいずれかあるいは両方を用いて審査を行った結果、クリエイターのコンテンツがこれらのガイドラインを満たしていないとAppleが合理的に判断した場合、Appleは、コンテンツに適切なラベルを付ける、Apple Podcastからコンテンツを削除する、サブスクリプションの販売を停止する、アカウントを一時停止または終了するなどの措置を、1つまたは複数講じる場合があります。クリエイターがApple Podcastで提供するコンテンツの価値が損なわれないために、Appleは問題が発生した場合にその解決をサポートすることに尽力します。

欧州連合(EU)に所在し、Apple Podcastを通じて欧州連合に所在するカスタマーに向けてApple Podcastのサブスクリプションを提供しているクリエイターについては、Appleが講じた措置(Apple Podcastからポッドキャストを削除するなど)に関連して、クリエイター側からできる是正策があります。詳細はこちらでご確認ください。

1. 不正確な、誤解を招く、または認められていないコンテンツ

• 1.1. メタデータの正確性。ポッドキャストのメタデータ(タイトル、説明、言語など)は、対応する配信コンテンツの内容を常に正確に反映していなければなりません。
• 1.2. 露骨な表現を含むコンテンツ。クリエイターは、露骨な表現(不適切な言葉遣いや子供に適さない内容など)が含まれている各エピソードに対し、「不適切な内容を含む」というタグを付けて注意喚起する必要があります。
  
• 1.3. 伏せ字を使用したコンテンツ。Apple Podcastでは、タイトルに特定の不適切な単語が含まれている場合は自動的に伏せ字となるため、クリエイター自身でメタデータ内(タイトルや説明など)の言葉を伏せ字にする必要はありません。当該メタデータのフィールドでは、クリエイターが意図する通りに記述し、すべての単語を完全な形で表記してください。たとえば、不適切な単語にクリエイター自身でアスタリスクを挿入する必要はありません。ただし、Apple Podcast以外でも自身の名称として伏せ字付きの名前やブランド名を一貫して使用している場合に限り、独自のスタイルまたはブランドの方針として伏せ字を使用することが許可されています。
• 1.4. なりすまし。ほかのコンテンツや検索語句を真似、模倣、または複製することにより、リスナーに誤解を与えることを意図したポッドキャストは認められていません。クリエイターは、本人の許可なく誰かになりすましたり、誰かと提携していると主張したりしてはならず、ほかのクリエイターの番組のアートワーク、説明、メタデータを許可なく使用することはできません。 
  
• 1.5. 不正操作。クリエイターは、Apple Podcastの健全性を損なうような、誤解を招く／不正／不適切／違法／不誠実な活動を推奨または行ってはなりません。たとえば、クリエイターが、ポッドキャストのフォロワー数、再生回数、制限指定、レビューを、人為的に増加、改ざん、またはその他の方法で操作することや、不正確または不適切なキーワードを使用して検索結果に影響を与えることは禁止されています。
  
• 1.6. 不完全なコンテンツ。Apple Podcastで配信されていない、または近日配信される予定のないポッドキャストについて、サンプルエピソードや予告編エピソードを含む不完全なコンテンツを配信しないでください。エピソード形式の番組については、Apple Podcastでエピソードを定期的に公開している場合に限り、ポッドキャストのエピソードの一部分をApple Podcastで提供することができます。 
  
• エピソードの内容においては、情報提供、教育、エンターテインメントなどを目的としたコンテンツの量が、広告コンテンツの量を大幅に上回る必要があります。そのため、リスナーにそうした有意義なコンテンツを提供することなく、Apple Podcast外で提供される製品、コンテンツ、サービスの広告やマーケティングを主な構成要素としたエピソードを配信してはなりません。

• 1.7. 権利侵害。ポッドキャストに、他者の権利(著作権、パブリシティ権、商標権など)を侵害する素材を含めてはなりません。クリエイターは、ポッドキャストに含まれるコンテンツはすべて自身が使用権を持つものであることを必ず確認してください。
• 1.8. パスワードで保護されたコンテンツ。パスワードの入力を要求するコンテンツの提供は、Apple Podcastディレクトリで禁止されています。
  
• 1.9. 重複するコンテンツや提出の繰り返し。同じ番組や同じエピソードのコピーを複数提出した場合、コンテンツが削除されることがあります。クリエイターが番組やエピソードの新しいバージョンの公開を希望する場合は、元のバージョンと置き換えるファイルをアップロードする必要があります。
  
• 1.10. Apple Inc.が著作権を持つ用語の使用。Apple Inc.またはその関連会社が制作していないポッドキャストに、Appleの商標(Appleのロゴ、「Apple Inc.」、「Apple Podcast」など)を使用し、コンテンツがAppleブランドである、またはAppleによって制作されたかのような印象を与えることは禁じられています。詳しくは「Apple商標および著作権使用に関するガイドライン」を参照してください。
• 1.11. 人工知能(AI)使用に関する透明性。ポッドキャストの音声の重要な部分をAIを使用して生成しているクリエイターは、各エピソードや番組の音声とメタデータでその旨をわかりやすく開示する必要があります。
• 1.12 誤解を招くようなAIの使用。クリエイターは、コンテンツ内で現実の出来事について誤解を招いたり虚偽の描写を行ったりするなど、本ガイドラインに違反した形でAIを使用することはできません(例：AIを使用してニュース記事を捏造する、音声クリップを操作して虚偽を語り提示するなど)。

2. 違法、有害、または好ましくないコンテンツ

• 2.1. 違法なコンテンツ。クリエイターのコンテンツは、配信先の国や地域で適用される法律および規制に準拠している必要があります。
• 2.2. 有害または好ましくないコンテンツ。有害な結果または危険な結果につながる可能性のあるコンテンツや、卑猥または不当なコンテンツなど、一部のコンテンツはApple Podcastでの配信に適していない場合があります。たとえば、以下を含むコンテンツはApple Podcastで認められていません。
  
• 自殺や自傷行為の奨励。
• 犯罪行為や違法行為の奨励。
• 宗教、人種、性的指向、性別、出身国や出身民族、その他特定のグループに対する偏った言及やコメントなど、中傷的、差別的、または悪意のある内容(特に、個人またはグループが侮辱、脅迫、嫌がらせ、危害を受ける能性がある場合や、特定のグループまたは個人に対する暴力がほのめかされている場合)。ただし、プロの政治風刺家やユーモア作家に対しては通常、この要件は適用されません。

• 2.3. 文化的配慮。特定の国または地域でポッドキャストを配信する前に、その国または地域の文化に対する見識を深め、必要に応じた配慮を行うことは、クリエイターの責務です。

3. 広告のガイドライン

• 3.1. 広告に関する法律。すべての広告は、適用される法律(コンテンツが有料広告またはスポンサー広告であると明示することに関する法律、広告の内容に関する法律、年齢確認なしで含めることができる広告の種類に関する法律など)を遵守している必要があります。

4. 有料コンテンツのガイドライン

上記のコンテンツガイドラインに加えて、Apple Podcastサブスクリプションを通じてApple Podcastで提供される有料コンテンツには、以下のガイドラインが適用されます。

• 4.1. サブスクリプションの正確性。クリエイターは、リスナーが支払う価格に対して得られる特典を明確かつ正確に説明する必要があります。また、その説明は実際に提供される特典と一致したものである必要があり、これにはサブスクリプション登録者向けの新規コンテンツをどのくらいの頻度で提供するかといったことも含まれます。特典やコンテンツに対して、サブスクリプション登録者が求めているであろう変更が加えられた場合、クリエイターは当該情報を更新する必要があります。
• 4.2. 番組の重複。1つの番組につき1つのチャンネルに関連付けられる必要があり、番組の重複は認められていません。クリエイターがApple Podcastで同じ番組の無料版と有料版を提供する場合は、Apple Podcast Connectを使用してそれらをリンクさせる必要があります。
  
• 4.3. プレミアムな体験。Apple Podcastでサブスクリプションを購入するリスナーに対してプレミアムな体験を約束するため、以下の点にご留意ください。
  
• Apple Podcastで提供するコンテンツが、同じ国または地域で同時期にApple Podcast以外で無料で聴くことができる状態にある場合、クリエイターはそのコンテンツに対して料金を請求することはできません。
• 広告なしの再生や新しいコンテンツへの早期アクセスといった特典を、同じ国または地域のリスナーが同時期にApple Podcast以外で無料で利用できる場合、クリエイターはそれらの特典を提供することはできません。
• 無料番組に広告が含まれていない場合、クリエイターは広告なしの再生を特典として提供することはできません。

• 4.4. 持続的な価値。サブスクリプションは、1回限りの取引を意図したものではありません。クリエイターが提供するコンテンツや特典によって各サブスクリプションの価値はそれぞれ異なりますが、サブスクリプションは総じて、サブスクリプション登録者に対して持続的な価値を提供し続けるものである必要があります。
• 4.5. 詐欺的な価格設定または不当な価格設定。サブスクリプションの価格はクリエイターが自由に設定することができますが、Appleは、過度に高価なサブスクリプションや、リスナーにとって明らかに不当な価格設定のサブスクリプションを却下する場合があります。クリエイターは、不合理に高い価格でユーザをだまそうとするサブスクリプションを提供してはなりません。

5. 文字起こしのガイドライン

• 5.1. 文字起こしの正確性。Apple Podcastでコンテンツとともに表示するためにAppleに提供する文字起こしデータは、該当コンテンツを正確に反映し、対応している必要があります。