マーケティングとプロモーション

ポッドキャストの構成

ポッドキャストを構成するということは、番組のビジョンを形成する上で重要なすべての情報をひとまとめにするということです。コンテンツから言語的および視覚的なデザインに至るまで、ポッドキャストを効果的にパッケージ化できれば、潜在的なゲスト、広告主、ジャーナリスト、ネットワーク、さらにはAppleに番組の内容を簡単に伝えることができます。

自分の声を見つける

ポッドキャストについて書く際は、あなたやホストが各エピソードで使う言葉遣いや、伝えたい印象および個性について考えてください。番組のトーンに合わせて書くことで、潜在的なリスナーにポッドキャストの雰囲気を把握してもらいやすくなります。それどころか、視聴する前からファンになってくれるかもしれません。一貫した声を提供することはブランドを構築する上でも極めて重要です。独自の声とトーンによって、リスナーが聴いた瞬間にあなたの番組を認識できるようになります。

番組の説明を推敲する

構想の練り方に関する記事で、番組の説明に含めるべき内容については簡単に触れましたが、その書き方についてもう少し掘り下げてみましょう。

番組の説明では、提供するコンテンツの種類をリスナーに伝え、視聴することがどのようにリスナーのためになるかを示す必要があります。たとえば、あなたが解決しようとしている問題について、リスナーの関心を引くような方法で伝えるにはどうすればよいか考えてみてください。

リスナーが簡単に番組を見つけられるよう、説明にはキーワードを含めましょう。リスナーが新たなポッドキャストを探す際に検索するであろうキーワードを考えてください。最初の下書きが完成したら、信頼できる友人や同僚に見せて、感想を聞きましょう。番組の説明はほんの数行しか書けないため、番組名や番組へのアクセス方法などの詳細は省きましょう。そうした情報は、すでにApple Podcast Appで表示されています。

短くて心に残るタグラインを作成する

番組の説明が完成したら、それをタグラインに凝縮してみましょう。タグラインは、番組の魅力を短いキャッチーな言葉で言い表したものです。あなたが別のポッドキャストにゲストとして出演し、自分の番組を紹介するとしたら、番組を完璧に要約する1文は何でしょうか?何と伝えれば、リスナーに番組を視聴したいと思ってもらえるでしょうか?時には簡潔なほど心に残るということを覚えておいてください。

以下のポッドキャストが、どのように番組の説明をタグラインに変換しているかご覧ください。

リスナーを惹きつけるエピソードタイトルを付ける

エピソードタイトルは、潜在的なリスナーに再生ボタンを押してもらう最初のチャンスです。

番組名やアップロード日をタイトルに含める必要はありません。そうした詳細は、Apple Podcastですでに表示されています。エピソード番号は、適切なタグを使用して、RSSフィード経由で追加します。旬のトピック、大物ゲスト、エピソードの興味深い紹介など、特に目を引く重要な情報を取り上げましょう。

各エピソードのタイトル自体は異なりますが、分かりやすくかつ覚えやすくするために、タイトルのレイアウトは統一してください。

デザインを決める

番組はリスナーが目にするものによっても定義されます。これは、ビジュアルアイデンティティとして知られています。リスナーに認識される独自の存在感を生み出すため、アイデンティティと呼ばれます。ポッドキャストのリスナーを増やすにあたり、数ある番組の中からあなたの番組を選択してもらえることが重要になります。

ポッドキャストのロゴをデザインする

ポッドキャストのロゴは、番組名を視覚的に表現するものであり、コンテンツの内容を伝える役割を担っています。ロゴは、カバーアート、商品、メールの署名など、あらゆるものに使用できます。構想を立てる際に書いた番組の方向性や個性に関する言葉を思い出してください。それを参考にしながら、使用するフォントやビジュアルを検討しましょう。スマートフォンやApple Watchで読みやすいフォントを選び、認識しやすくわかりやすいシンプルな表現や画像を使用してください。

ポッドキャストのカバーアートを作成する

番組のカバーアートは、本や音楽アルバムのものとよく似ています。美しい、印象的、またはわくわくさせるようなカバーアートを使用することで、リスナーを惹きつけることができます。カバーアートの目的は、リスナーが視聴する番組を探しているときに、自身の番組を目立たせてリスナーの目に留まるようにすることです。

カバーアートを作成する際は、「これで番組の内容が伝わるだろうか?」と自問するとよいでしょう。そのための効果的な方法は、一点集中でデザインすることです。伝えたいことを表現している画像や視覚表現を1つに絞り、それを中心にデザインします。そして、創造性を発揮してください。ポッドキャストであることを伝えるために、ただマイクの画像を使うようなことはしないでください。目標は、番組独自のビジュアルを作成することです。

また、文字の使用は控えめにしてください。Apple Podcastのカバーアートは、様々なデバイスや画面で表示されるため、拡大縮小されても読みやすくなければなりません。文字が多いほど、クリックして視聴するかどうかを決めるのに時間がかかるものです。

以下は、シンプルかつ効果的なカバーアートデザインの例です。

アートワークをデザインする際に推奨されるベストプラクティスを確認する

エピソードのカバーアートを作成する。

ポッドキャストのカバーアートは必ず提出する必要がありますが、エピソードのカバーアートについては任意(推奨)です。番組のカバーアートとは異なり、各エピソードのアートワークはバリエーションが必要です。新鮮なエピソード用アートワークは目を引きます。リスナーがソーシャルメディアで番組をフォローしている場合、シリーズを通して全く同じアートワークを何度も見るのは飽きるかもしれません。各エピソードで出てくるゲストやトピックに焦点を当てた固有のアートワークを使用することで、新しいエピソードが公開されるたびに、新しいリスナーを獲得したり既存のリスナーを惹きつけたりできる可能性が生まれます。

さて、ビジョンが明確になったところで、次はリスナーの興味を惹くような番組の予告編を作成してみましょう。

ポッドキャストの予告編の作成方法について詳しく